9月8日(月)に、私たちは港区議会で泉岳寺の問題について、ぜひ審議して頂きたいと思い、請願を提出させて頂きました。この時点では、7,829名の方々から署名を頂き、19日の建設常任委員会での審議までには、追加で提出出来るとのことでしたので、18日時点での署名数8,400名の方々から頂いた署名も合わせ、9月19日(金)に再度提出させて頂きました。
そして、この請願は全会一致で採択されました。みなさま本当にありがとうございます。
引き続き、この内容については強く要望していく所存です。
請願内容は署名用紙にも記載させて頂いておりますが、署名の一番上に鏡として、請願文を港区の書式に倣い、提出したものが下記になります。
国指定史跡・泉岳寺隣接マンション建設計画に関する請願
請願の趣旨
今般、港区高輪2-11-5の敷地が第一リアルター株式会社(港区赤坂所在)に売却されました。現在、第一リアルターは本件敷地上に地上8階建て(総戸数39戸。2台分のバイク置き場)の共同住宅マンションを建設すべく準備を進めております。
本件は国指定史跡・泉岳寺に隣接しており、港区の登録文化財にも登録されている泉岳寺中門の隣にはそぐわないものと考えます。周辺住民として港区民として、国及び区の大切な文化財の隣にこのような建築物の建設計画には断固反対であります。
理由
港区高輪に建つ泉岳寺は、将軍家光の時代に今の高輪の地に移って以来、約400年間この地をずっと見守ってきたお寺です。歴史的には赤穂浪士のお墓があることで有名で、国指定史跡にもなっている港区の大切な文化財の一つです。都心港区にあって歴史的・文化的にも由緒ある泉岳寺の風致を考えたとき、この景観を次の世代にも私たちが残していくことで、受け継がれた歴史を色あせることなく伝えられるものと思います。今、この歴史的文化財の横に8階建て(高さ24m弱)のマンションが建つことにより、下記のような弊害が生ずるものと考えます。
1. 国指定史跡もある泉岳寺の歴史的な価値を貶すものとなってしまいます。
2. 歴史に思いを馳せて訪れる多くの人々に、失望感を懐かせるものとなってしまいます。
3. 後世に伝え残す文化財が、景観の崩れた非常にアンバランスなものとなることは、歴史的に取り返しのつかないものとなり、歴史の風化、如いては日本らしさを失っていく要因になると考えます。(例:旧岩崎邸や梨木神社など)
4. 町の景観を阻害することになり、また高輪泉岳寺地区の日照を奪い、風害を起こす原因となります。
5. 町の景観を野放図に侵害する行為を容認するとなると、世界中・日本中から訪れる人々に、港区が歴史的文化財を大切にしないことを象徴するものとなってしまいます。
以上、後世に残す歴史的文化財を守るためにも、100年後の港区、日本のことを十分にお考え頂き、このマンション建設計画を泉岳寺の歴史的価値にそぐうものへの変更を求めるものであります。
港区におかれましては、住民の安全で安心な生活維持と周辺の良好な環境保全のため、建築事業者側に対して、周辺住民が納得するような十分な説明を引き続き行うよう徹底したご指導をしていただきたく、ここに宗教法人泉岳寺及び周辺住民一同より強くお願い申し上げるものであります。
また、この案件については別添で署名もございますので、併せてお願いいたします。
2014年9月8日
請願代表者
東京都港区高輪2-1-29
国指定史跡・泉岳寺の歴史的文化財を守る会
代表 西須 好輝 電話番号 03-3441-6569
賛同者 宗教法人泉岳寺
港区議会議長様