ナカノフドー建設からの回答、ビックリしすぎて腰が抜けるかと思いました。
(株)ナカノフドー建設へ公開質問状の第二弾です。
8日に届いた前回の回答書には、疑問がたくさんありました。改めて、それらを聞いてみます。
平成26年11月11日
株式会社ナカノフドー建設
代表取締役
浅井 晶 殿
国指定史跡・泉岳寺の歴史的文化財を守る会
代表 西須 好輝
公開質問状
拝啓 貴殿におかれましては、ますますご健勝の事と存じます。
先日はご回答を頂きありがとうございました。頂いたご回答を読ませて頂きましたが、大変申し訳ございません、私たちにとってはなかなか理解し難いものであり、そして私たちが質問した趣旨を誤解されているようでございましたので、改めて質問をさせて頂きます。
なお、この質問と回答は前回と同様にホームページなどを通じてマスコミや一般に公開し、この問題に関心のある方々にもお知らせいたします。
この公開という点については、私たちはこのやり取りについての公平性を保つことが目的です。
以下にご回答の中の疑問点をまとめさせて頂き、質問をさせて頂きます。
【疑問点1】
「貴殿は弊社に対し、ホームページなどを通じてマスコミや一般に公開する目的で、高輪二丁目PJ(以下「本件PJ」といいます。)の受注経緯に関する説明を求めておられますが、個別案件の受注経緯については、弊社において事業活動に有用な営業上の秘密情報(いわゆる「営業秘密」)に該当するため、回答は差し控えさせていただきます。」
【疑問点2】
また、本件PJと弊社理念との兼ね合いにつきましては、何ら相反するものではないと考えており、今後とも社是、行動憲章に則り工事を行う所存です。
【質問1】
【疑問点1】の中で、私たちが公開目的で受注経緯に関する説明を求めている。と受け止められていたようですが、私たちは公平性のために公開をしています。
御社も「我々は、すべてのステークホルダーとの良好な関係を維持するため、当社の企業情報を正確かつ公正に適時開示します。」という、行動憲章があります。
歴史あるお寺の門の隣に8階建てのマンションを建てるという計画を、どういう感覚でお引き受けになったのか?ということをご説明下さい。
【質問2】
【疑問点2】の中で、本件PJと御社理念との兼ね合いは、何ら相反するものではない。ということですが、それでは、御社の中で言う「法の遵守はもとより、高い倫理観をもつ品位ある企業として」ということはどういうことを指すのでしょうか?
【質問3】
この計画のマンションが建てば、泉岳寺中門の3倍以上の高さのものが隣にそびえ立つことになりますが、そうした景観について浅井社長はどのようにお考えなのでしょうか?
お考えをお聞かせください。
なお、当書面は 前回同様に公開質問状として当会より発信するものでございます。
広く公開の上で公平性を持ってこの度の質問をしております。今後の御社からの回答、申し入れ、対応を含め、すべて公開の対象と考えております。誠意あるご対応を御社には希望致します。
以上につきまして、ご多忙のところ大変恐縮ではございますが、11月19日(水)までに、書面にて当会宛にご回答いただきますよう、どうぞよろしくお願い申し上げます。
草々
(株)ナカノフドー建設より公開質問状の回答が、11月8日(土)に届きました。
この度、私たちは今回の建築施工者(株)ナカノフドー建設に対し、公開質問状を送付いたしました。
平成26年10月30日
株式会社ナカノフドー建設
代表取締役
浅井 晶 殿
国指定史跡・泉岳寺の歴史的文化財を守る会
代表 西須 好輝
公開質問状
拝啓 貴殿におかれましては、ますますご健勝の事と存じます。
先日は抗議文を送らせて頂いておりますが、この度は御社が掲げている企業理念と、今回御社が引き受けた高輪二丁目PJの施工について、私どもは理解に苦しむ点があり、確認させていただきただきたく文書を送らせて頂きます。なお、この質問と回答は前回と同様にホームページなどを通じてマスコミや一般に公開し、この問題に関心のある方々にもお知らせいたします。
御社の企業理念(社是・行動憲章)について下記にまとめさせていただきます。
【社是】
・我々は社業の発展を通して社会に貢献する
・我々は誠意と熱意と創意の三意主義を以て信頼にこたえる
・我々は社業の繁栄を通して生活の向上を計り、我社に仂く誇りと喜びを共にする
・我々は常に社業の刷新と技術の開発に努めて世界に発展を期する
・我々は社業を健全にすることが全てを解決すると確信する
【行動憲章】
ナカノフドー建設は、法の遵守はもとより、高い倫理観をもつ品位ある企業として、社会に信頼され、また社会に貢献するため、社是を基本理念とする行動憲章を策定しております。 経営トップはこの行動憲章の徹底を自らの役割であることを認識し、率先垂範して活動を行います。
1.我々は、法の遵守にとどまらない、高い倫理観を維持・向上するために教育を徹底し、品位ある企業を目指します。
2.我々は、お客様に満足される建設物、サービスを提供するため、安全を第一とし「技術力」「総合力」「創造性」により日々お客様の満足度向上に努めます。
3.我々は、事業所及び作業所の活動を通し地域社会とのコミュニケーションに努め、良好な関係を維持します。
4.我々は、取得した個人情報を厳重に管理し、第三者への漏洩を防ぐとともに、事前に了承を得ることなく業務目的以外で使用しません。
5.我々は、すべてのステークホルダーとの良好な関係を維持するため、当社の企業情報を正確かつ公正に適時開示します。
6.我々は、取引先と公正・公平な調達取引に努めるとともに、政治・行政と健全かつ透明な関係を維持します。
7.我々は、反社会勢力及び団体との関係を一切遮断し、そのような勢力からの不当な要求に応じず、また自らそのような勢力および団体を利用しません。
8.我々は、豊かでクリーンな地球環境を次世代へ引き継ぐため、常に地球環境との共生を意識し、環境負荷を低減する建設技術開発および環境保全活動に努めます。
9.我々は、人権・人格・個性を尊重し、安心して働ける職場環境を確保するとともに、働きがいのある職場環境の維持・向上に努めます。
10.我々は、国際社会の一員であることを認識し、現地の法・文化・習慣など多様性を認め、十分に配慮した事業活動を行います。
制定 H18.05.17
【質問1】
行動憲章の中で、御社は「法の遵守はもとより、高い倫理観をもつ品位ある企業として」という前提を掲げ、その第一には「法の遵守にとどまらない、高い倫理観を維持・向上するために教育を徹底し、品位ある企業を目指します。」とありますが、今回御社が引受けた泉岳寺中門に隣接する高輪二丁目PJについては、どのようにお考えなのでしょうか?
この建設計画は泉岳寺の歴史的価値を貶めることは火を見るより明らかであり、御社の掲げていることとは正反対のことだと思われます。
品位ある御社が、なぜこの仕事をお引き受けになったのかご説明をお願いします。
また、この仕事が御社の企業理念と照らし合わせたときに、どういう理解で納得できるものになるのかをご説明願います。
なお、当書面は 公開質問状として当会より発信するものでございます。
広く公開の上でこの度の質問をしております。今後の御社からの回答、申し入れ、対応を含め、すべて公開の対象と考えております。誠意あるご対応を御社には希望致します。
以上につきまして、ご多忙のところ大変恐縮ではございますが、11月7日(金)までに、書面にて当会宛にご回答いただきますよう、どうぞよろしくお願い申し上げます。
早々
再三の説明会要望にも全く回答をせず、きちんとした説明もないままに建築工事着工を強行しようとしている建築主・第一リアルター株式会社と施工者・株式会社ナカノフドー建設に対して、抗議文を手渡し、送付しました。
2014年 10月 27日
第一リアルター株式会社
代表取締役 奈良田 隆 殿
株式会社ナカノフドー建設
代表取締役 浅井 晶 殿
抗議文
高輪二丁目PJ建築計画について、私たちは断固反対し、建設工事着工に対して強く抗議します。
この計画は当町会の中心に存在し、住民の信仰と憩いの場である萬松山泉岳寺を象徴する中門(現総門)に文字通り隣接するもので、門の隣に8階建てというものの圧迫感はお寺のある町の景観を大いに損なうばかりでなく、徳川時代初期(寛永年間)に移転建立されてより約380年に亘って、この地を見守ってきた掛け替えのない遺産に傷を付ける行為です。
泉岳寺は元禄義挙(1703年)以降、赤穂浪士を祭る寺として有名を博し、浅野長矩及び
義士の墓所は国の史跡にも指定されており、特に忠義に始まる倫理規範が日本の美徳として国の内外からも共感を得て、全国より参拝者が絶えず、特に最近は海外からの訪問者が急増しています。
今回のように近隣との調和も乱し、街の景観を崩し、文化財の価値を貶めるマンション建設計画は、400年の歴史を有する泉岳寺の歴史的・文化的価値や宗教的・道徳的情操の働きを薄めるものとなり、日本の武士道精神に感動して訪れる国内外の人々に、大きな失望感を懐かせるものとなることは、火を見るよりも明らかです。
こうした事実は、この先ユネスコの世界遺産登録基準の基準第六「顕著で普遍的な重要性を持つ出来事、生きた伝統、思想、信仰、芸術的作品、あるいは文学的作品と直接または実質的作品と関連すること」という基準に該当する可能性にも繋がっており、将来的な価値を考えたときに、このマンション計画は明らかに泉岳寺の価値を貶めるものとなります。私たちは、10月26日にシンポジウムを開催し、その総意として「泉岳寺宣言」(別紙参照)を発しました。
御社の計画は街の景観を野放図に侵害する行為であり、建築基準法に適っているからと言うことだけで容認することは、絶対に出来るものではありません。
港区、日本の将来のことを十分にお考え頂き、当地域の歴史的文化を後世に残し伝えるため、その景観を守るためにも、このマンション建設計画を泉岳寺の歴史的価値にそぐうものへの変更、もしくは計画の即刻中止を求めます。
国指定史跡・泉岳寺の歴史的文化財を守る会
代表 西須好輝
宗教法人泉岳寺
この度、私たちは建築主である第一リアルター株式会社さんに対し、公開質問状を送らせて頂きました。
この質問状を送らせて頂いた背景は、今までの説明会・話し合いの場では、きちんとした回答を得られず、また私たちとしても何を信じれば良いのか分からなくなってしまったことがあり、今回こうして公開として質問を送らせて頂きました。
以下にその内容を転記致します。
平成26年9月17日
第一リアルター株式会社
代表取締役
奈良田 隆 殿
国指定史跡・泉岳寺の歴史的文化財を守る会
代表 西須 好輝
公開質問状
拝啓、初秋の風が心地よい季節となって参りました。貴殿におかれましては、ますますご健勝の事と存じます。
さて、御社からの説明は理解に苦しむ点があり、確認させていただきたく文書を送らせていただく次第です。なお、この質問と回答はホームページなどを通じてマスコミや一般に公開し、この問題に関心のある方々にもお知らせする予定です。
御社の最近の発言を下記にまとめさせていただきます。
1、2014年9月9日(火)放送のテレビ朝日「モーニングバード」番組内の御社のコメント
は「住民の要望があれば、今後も説明会を続ける」となっています。
2、2014年8月19日(火)の住民説明会で、御社中道さまは「今後は説明会は行わない。」「個別での対応にする。」と説明されました。
3、2014年9月8日(月)、港区建築課の立会の下行われた一部住民への説明会での御社の説明は、「今後の説明会は行わない。個別での対応になることを、皆さんが了承したうえでなら、今回の説明会を進める。」という内容でした。
4、2014年9月8日(月)は、さらに「みなさんが反対の看板などを建てているので、普通のやりとりが難しくなる。東京新聞の記事等にもなったので、私たちの商品性の価値を貶めるようなことをされているので、話し合いができない。」という発言がありました。
【質問1】
発言1と2、3、の発言はすべて御社のもののはずですが、説明をするのかどうかについての対応が、まったく食い違っています。「今後も要望があれば説明会をひらく」という数百万人のテレビの視聴者の前で発言されたものが事実なのでしょうか。あるいは「もう説明会はしない」という、住民や行政職員に直接説明された事が事実なのでしょうか。
ご回答ください。
【質問2】
発言4について、東京新聞の取材と報道は、私たちが依頼したものではありません。忠臣蔵の寺として知らない人のいない泉岳寺の門の隣に8階建てマンション計画があれば、景観や寺の佇まいなどに多大な影響があるのは誰の目にも明らかです。この計画が注目されるのは当然といえるのではないでしょうか。その証拠に東京新聞の報道後に、テレビなどの取材が相次いでいます。こうしたことは、社会的関心事を記事にするのも新聞社の社会的使命であることも疑いのない事実です。
御社においてはこの景観については違和感がないとの見解ですが、こうした状況になったということは、御社のマンション計画そのものが、社会の注目を浴びる内容だったと考えることができます。
それをあたかも住民の責任であるかのように言うのは、まったくの責任転嫁で、それを理由に話し合いには応じない、要望には応えない、というのはフェアな姿勢を欠いているものと感じています。御社の見解をお聞かせください。
なお、当書面は 公開質問状として当会より発信するものでございます。
広く公開の上でこの度の質問をしております。今後の御社からの回答、申し入れ、対応を含め、すべて公開の対象と考えております。誠意あるご対応を御社には希望致します。
以上につきまして、ご多忙のところ大変恐縮ではございますが、9月26日(金)までに、書面にて当会宛にご回答いただきますよう、どうぞよろしくお願い申し上げます。
早々
本日9月24日に第一リアルターより公開質問状の回答が届きました。
【質問1】について、「説明を行ってゆく」と言うことだそうです。
しかしながら、【質問2】についての回答はありません。
正しいことをしているのであれば、きちんと回答が出来ると思いますが、
回答をしてくれないというのはどういうことなのでしょうか?
誠意ある対応をして頂きたく、私たちは引き続き行政にも協力して頂きたいと思いますし、
この点について、改めて質問をしたいと思います。